2019年1月に初めて一眼カメラを買ってから、2年が経過しました。
公私ともに環境の変化があり、残念ながら最近は、写真を撮る時間を捻出するのに苦労しています。
そのため、一時期は複数の写真コミュニティに参加していましたが、時間もお金もかかるので、残念ながら一つに絞りました。
実は、なかなか写真を撮る時間がないので、すべてのコミュニティから離脱することも考えたのですが、「独学」はかなりハードルが高いんですよね。
写真に限らず、時間をかければ、独学でもいける人はいると思います。
しかし独学といっても、どこかの時点で必ず、他者のチェックを受ける必要が出てきます。そうでなければ、自分がどの程度進歩しているか、判断しようがないからです。
フィルム時代に写真を学んでいた先輩方からすると、今はデジタルカメラが主流の上、ネット社会なので、写真を学ぶのに恵まれた環境だそうです。
たしかに、多くのフォトグラファーがYouTubeチャンネルを持ち、オンライン講座を開設していたり、Zoomでコミュニケーションを図る場を用意していたりします。
今はコロナ禍で、どのコミュニティでも対面のワークショップができない状況ですが、オンラインで講師の添削を受けられるのも、写真のデジタル化とネット環境のおかげです。
私が最初にカメラの知識を学んだのもYouTubeでしたし、メンバーになっているコミュニティでも、有料のオンライン講座やDVD教材を販売しています。
こういう環境が用意されている時代なので、一人でも動画で写真について学べます。
もしこれから、できるだけお金をかけずに、一人で写真の勉強を始めたいなら、まずはYouTubeがおすすめです。カメラの最低限の知識や、写真を学ぶのに必要な基礎知識の説明は、ほぼ動画で上がっています。
YouTubeで最低限のカメラの操作や専門用語、写真の基礎知識がわかったら、次は、たくさんの写真を見ることをおすすめします。
YouTubeの動画の中でも、フォトグラファーが撮った写真を見ると思いますが、枚数はかなり少ないです。でもチャンネルを持っているフォトグラファーなら、ほとんどの場合、ご自身のWEBサイトを持っていますので、そちらでもっと多くの写真が見られます。
写真集を見ることもおすすめです。
なぜこれをお勧めするかというと、「写真は表現の手段」であるからです。
カメラのシャッターを切れば、誰でも同じ写真が撮れると思うのは、写真を知らない人だけです。
少しでも写真の世界に足を踏み入れれば、すぐにそうではないと気がつきます。
実際に体験してみると、同じ場所にいて、同じカメラで、同じ被写体を撮っても、撮る人によって違う画の写真になることがわかります。
画家の絵と同様に、フォトグラファーの写真にも個性があるのです。
自分が撮りたい写真と、師事するフォトグラファーの志向がミスマッチだと、続かなくなる可能性が上がります。
絵画で例えると、基礎デッサンまではどの画家についても学べます。でもルノワールのような絵が描きたいのに、ピカソのような絵を描いている画家に、弟子入りはしませんよね。
そうはいっても、まだ自分がどんな写真を撮りたいのか、方向性がわからない人も多いと思います。私もその一人です。
とにかく、最低限の知識とカメラの操作がわかったら、まずは自分で撮ってみる。
すると、疑問がいろいろ出てくるので、ネットで調べて解決策を見つけて、また撮ってみる。
これだけでも、全くの初心者から確実にステップアップすると思います。
しかし、ネットで独学するのは限界がありますから、次の段階として、どこかのコミュニティに入り、講師から指導と添削を受けるのがおすすめです。