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カメラをいじりたい人と、写真を撮りたい人・その1

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写真学習を始めて1年3ヵ月になりました。
複数のコミュニティに属し、TwitterやYouTubeのコメントを見ていると、写真をやる人達は、「カメラをいじりたい人」と「写真を撮りたい人」に分かれるのを肌で感じています。
この分類は、写真を始める前から何となく感じていて、自分が写真を学び始めてから、より実感するようになりました。
わかりやすく、あえて極端に書くと、
<カメラをいじりたい人の傾向>
・最新機種の情報は欠かさずチェックする
・カメラをコントロールできる自分が好き
・人が撮っている写真ではなく、使っているカメラを気にする
・撮りたい写真のイメージが浮かばない
<写真を撮りたい人の傾向>
・写真が撮れれば、カメラは何でもいい
・メカは苦手
・理屈は嫌い
・撮りたいイメージはあるが、表現する技術が足りない
どうでしょう?
まだ私はひよっこですが、確信に近いものがあるんですね。
ただし、いろいろな切り口があると思いますので、これが絶対的に正しいとは言いません。
ここからは、写真上達の段階別に、私が考える「カメラをいじりたい人」と「写真を撮りたい人」の違いについて触れたいと思います。
写真が上手くなりたいなら、最低必要なのは、カメラがコントロールできることです。
カメラがコントロールできるというのは、次の3つをマスターしていることです。
1.被写体(主題)にピントを合わせることができる。
2.絞り、シャッタースピード、ISO感度の関係が理解できていて、露出をコントロールできる。
3.撮りたい画にあわせて、画角を選択できる。
この3つは、写真を学ぶ上で、マスターしなければならない項目です。
「カメラをいじりたい人」も「写真を撮りたい人」も、この3つをマスターするには、練習を繰り返さないと無理です。
注)「構図」も必要ですが、カメラの実機を扱うのとは違うので、ここでは外しています。
この段階で有利なのは「カメラをいじりたい人」です。
カメラの仕組みや原理原則に興味がある人が多いので、理解が早く、あとは練習をして体が動くようにするだけです。
逆に「写真を撮りたい人」は、そもそもカメラ自体に強い関心がありません。
最初に理解すべき、絞り、シャッタースピード、ISO感度の関係が、なかなか飲み込めない傾向があります。
この最初の関門は、歯を食いしばってでも理解して、乗り越える値打ちがあるのですが、途中で投げ出してしまう人もいるようです。
「何でもいいからオートで楽に撮りたい」という人は、それでも良いと思います。
しかし、絞り、シャッタースピード、ISO感度の関係が理解できないと、いざ「こういう写真が撮りたい!」と思ったときに、イメージする画が作れません。
カメラ任せのオートでは、イメージ通りの写真にならないことが多いからです。
私のおすすめは、PモードやAVモード、SSまたはTVモードを使わず、最初からM(マニュアル)モードで撮ることです。
最初は失敗が多くても、座学では理解できなかった、絞り、シャッタースピード、ISO感度の関係が、体でわかるようになります。
ひよっこの私が、ほぼ100%マニュアル露出で撮っているのも、座学でも学びましたが、最初からオートは使わずマニュアルで撮影を始めたので、すぐに関係性が理解できたからです。
特にミラーレスカメラを使っている方は、撮る前に露出が背面モニターで見えますから大丈夫です。
一眼レフカメラの方も、撮ったら背面モニターで確認し、ダメなら修正して撮り直せばいいのです。
フィルムカメラでなく、デジタルカメラなら何度も撮り直せます。
露出を理解するために、私が実際にやった練習方法を紹介します。
野外の日中の撮影を想定していますので、ISO感度は100または200からスタートしてください。
1.
被写体がよほど速い動体(鳥、飛行機など)でなければ、まず最初に、絞りで被写界深度を決める。
すなわち、どこまでカッチリ見えるようにしたいのか(どこまでぼかしたいのか)を決める。
2.
次にシャッタースピードを決める。
絞り(f値)は動かしませんから、シャッタースピードを動かすと明るくなったり、暗くなったりするのがわかります。
ここまでで、ほぼ写真は撮れるはずです。
では、ISO感度はどこで使うかというと、暗所での撮影です。
3.
1と2ではイイ感じにならず、どうしても暗くなってしまうというときに、ISOの数字を上げます。
数字を上げていくと、イメージした画になる明るさに、収まるところがあるはずです。
動きの速いものを撮るときは、1と2の順序が入れ替わります。
つまり、最初にシャッタースピードを決めて、次にf値を決めるというわけです。
このとき、シャッタースピードは固定ですから、f値を動かすと、明るさが変わるのがわかります。
シャッタースピードは、被写体が動いた軌跡を撮りたいのか、動きを止めたいのかで決まります。
作品を撮るためではなく、絞り、シャッタースピード、ISO感度の関係を理解するための練習ですので、身近にあるもので何度も試してみてください。
必ずわかってきます。
わかったら、もうオートを使わなくても、マニュアル露出で撮れるようになっているはずです。
マニュアル露出ができると、露出のコントロールを自分で100%できるわけですから、カメラをコントロールできる自分に、一歩近づいたことになります。

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この記事を書いた人

2019年1月に初めてレンズ交換式カメラを購入し、写真を始めました。
コンデジでシャッターを押すしか知らなかった素人が、ゼロから写真を学ぶ日々を記録するブログです。

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