今回は備忘録というよりも、私と同じ初心者の方への提案です。
レンズ交換式カメラを買って写真を始めてから、私は今のところ、100%マニュアル露出で撮影しています。
オートで撮って、+補正、−補正したことはありません。
写真を学んでいなかった頃は、コンデジを使い、オートで撮っていました。
しかし、露出を補正しようとしても、思ったような明るさにならず、結構イライラしていたんです。
写真学習を始めると、マニュアル露出を覚えるのが良いとわかり、最初からマニュアルで撮るようにしました。
結論をいうと、思った以上に簡単でした。
絞ると、暗くなる。
シャッタースピードを早くすると、暗くなる。
ISO感度を下げると、暗くなる。
これだけです。
これがわかるには、実際にマニュアルで撮るのが一番早いです。
EV、AV、TVなどの用語や、具体的な数値や、「何段分上げれば(下げれば)」を覚えるのは、それからでも遅くありません。
まずは、この3つの関係性を体で理解するのが、出発点ではないでしょうか。
1.動きのあるものを止めて撮影したければ、まず、止まるまでシャッタースピードを早くする。
そうすると当然暗くなるので、暗すぎれば、F値を小さくすれば良い。
2.被写界深度を重視して撮りたいときは、撮りたいイメージになるようにF値を決める。
暗ければ、シャッタースピードを遅くするし、明るすぎれば、シャッタースピードを早くすれば良い。
3.シャッタースピードとF値で、思うような明るさにならないときは、最終手段として、ISO感度を上げる。
この3つしかないんですね。
マニュアル露出で撮ると、明るさの微調整ができるので撮りやすいです。
私の場合は、最初の一台が富士のカメラだったことも、幸いしました。
富士のカメラは「AVモード」「S(TV)モード」「Pモード」に切り替えるダイヤルがありません。
絞り、シャッタースピード、ISO感度、それぞれのダイヤルを組み合わせて、AVモード、S(TV)モード、Pモードに設定します。
結局、3つの要素をいじることになるので、最初からこれらをいじっているうちに、絞り、シャッタースピード、ISO感度の関係がわかってきたんです。
コンデジはボディの外に出ているダイヤルが少ないので、いちいちメニューに入って、項目を探さないといけません。
逆に、コンデジでマニュアル露出をするのは、とても面倒です。
しかし、レンズ交換式カメラは、コンデジよりダイヤルが多いので、初心者のうちからマニュアル露出で撮ることをお勧めします。
機種によってダイヤル数が違いますから、絞り、シャッタースピード、ISO感度をコントロールできるダイヤルが、全部ボディの外についているとは限りません。
そこは、ご自分のカメラで確認してください。
慣れたらどうということはないし、自分のイメージに近づくようにコントロールするには、マニュアルの方が楽です。
注:ここでいう「マニュアル」は露出のことで、「ピントをマニュアルで合わせること」とは別ですから、混同しないようにしてくださいね。
標準画角で練習中。