この辺りから、花を見なくなりました。
柵の右側に玉川上水が流れています。
右側の柵の向こうに住宅が見えますね。
玉川上水を挟んで、相変わらず住宅が並んでいます。
だんだん鬱蒼とした景色に変わっていきます。
鷹の台駅のすぐ近くまで来ました。
駅に向かう通りに、懐かしいポストが。
このポストを見ると、小学生の頃に読んだ、江戸川乱歩の子供向け「怪人二十面相」シリーズを思い出すんですね。
時代背景は昭和二十年代頃で、希代の変装の名人「怪人二十面相」と思われる、小脇に風呂敷包みを抱えた男を、少年探偵団だったか、警察官だったかが追跡するのですが、見失ってしまいます。
追っ手を巻いたあと、二十面相がどこから現れるかというと、このポストの中から出てくるんです。
ポストが提灯のように蛇腹になっていて、それを被っていたんですね。
畳んで、風呂敷包みの中に隠し持っていたのです。
当時は街灯が少ないですから、暗闇に紛れて郵便ポストになって立っていたわけです。
これを読んでから、子供の頃は、日が暮れてからこのポストを見ると、中に人が入っているんじゃないかと、どきどきしていました。
今のような四角い頭に棒の足が付いたポストでは、この変装は無理ですけどね。
駅に到着。
案内板を見ると、何だか複雑な経路になっています。
同じホームに、恋ヶ窪方面行きと小川方面行きの両方が停まるので、間違えたら全く違う方向へ行ってしまいます。
これは大変。
この電車に乗って国分寺駅へ向かい、JRに乗り換えて帰りました。
写真を撮りながら歩いたので、4時間ほどかかりました。
日差しは強かったのですが、からっと爽やかな天気だったので、あまりバテずにすみました。
この日は、緑道を三鷹駅から上流へ向かって歩きましたが、下流は杉並区の浅間橋まであります。
上流の終点は、羽村市の羽村堰(せき)です。
次は、鷹の台駅から上流へ行こうか、三鷹駅から下流へ行こうか、どちらにしようかな?